沖縄のマリンスポーツは危険が沢山ある
沖縄の海といえばエメラルドグリーンの綺麗な海。
そして、その海を堪能しようとマリンスポーツに訪れる方も多いですよね。
沖縄の海は、ダイビングやパラセーリングなど、
マリンスポーツ楽しむには最高の場所です。
夏を中心にSNSなどでもその沖縄の楽しそうな雰囲気が
いっぱい伝えられています。
しかし、沖縄でマリンスポーツを楽しむためには、
知っておくべきことがあります。
沖縄の美しい海にも危険が沢山潜んでいるのです。
相手は大自然です。
いかなる時も油断は禁物です。
沖縄の楽しい出来事の裏では、中々知られることのない
数々の死亡につながる事故が起きているのです。
沖縄の海の死亡事故
あまり大々的に報道はされませんが、沖縄の海では、
毎年死亡につながる事故が頻繁に起きているのです。
沖縄県警の発表によると平成28年は計71名の方が水難事故に遭っており、
うち27名が死亡が確認されています。
沖縄の海で水難事故で死亡した27名の内訳は以下です。
沖縄県民:水難事故33名(うち17名死亡)
観光客:水難事故18名(9名死亡)
米軍関係:水難事故20名(うち1名死亡)
平成27年度は23名が死亡しており、毎年増加傾向にあります。
さらには殆どが子供ではなく大人が事故に遭っているのです。
沖縄県民の水難事故で、最も多い事故理由は魚捕り中の事故でありますが、
観光客の水難事故で最も多いのが、「シュノーケリング」「ダイビング」といった
マリンスポーツでの事故です。
1年間で合計7名も沖縄の海で亡くなっている事実があるのです。
沖縄旅行でマリンスポーツを楽しむ際は水難事故に気をつけましょう。
決して他人事ではなく何時でも自分が水難事故に遭う可能性があることを
肝に銘じる必要があります。
沖縄の海では年々マリンスポーツの人気上昇と共に水難事故は増えています。
もし、あなたもマリンスポーツを楽しみたいと考えているのであれば、
事前に危険性を十分に理解し、細心の注意で望みましょう。
マリンスポーツの注意点
マリンスポーツでの水難事故は、事前の準備と対策で防ぐことができます。
以下の注意点をしっかり事前に把握し、事故なくマリンスポーツを楽しみましょう。
- 必ず浮力を確保する!
海に浮いていることは難しいものです。
海は浮力が高いといっても油断は禁物。
シュノーケル初心者にとっては、簡単そうで意外と難しいのです。
マリンスポーツを楽しむ際はインストラクターの指示に従って、
浅瀬で十分に練習した後、ライフジャケット、ウェットスーツなどを必ず着用し、
浮力を確保して楽しみましょう。
- 体調の変化には敏感に!
飲酒をしている状態や、睡眠不足、薬を服用しての入水は非常に危険です。
人は足首ほどの水位があれば溺れることがあると言われています。
少しでも体調に異常があった時は無理に海に入らず、
浜辺でゆっくり景色などを楽しみましょう。
マリンスポーツはいつでも出来ますので次の機会を待ちましょう。
- 沖縄の天候にご用心!
沖縄の天気は変わりやすいです。
特に夏は台風がよく発生しますが、台風前後の日は波が高く
潮に流されやすくなります。
また、スコールも頻繁に発生します。
「海に入っていれば雨なんか平気!」と甘く見ることなかれ。
体温を奪われないよう気温の急激な変化にも注意してください。
- 1人で海に入らない!
マリンスポーツは1人ではNGですです。
万が一、マリンスポーツ中に事故に遭った際に、
すぐに助けが呼べるよう2人以上で居ることを徹底しましょう。
マリンスポーツに何か異変を感じたら、すぐに近くの
ライフセーバーに助けを求めるか、緊急用通報電話番号「118」に連絡しましょう。
マリンスポーツ中は、楽しくテンションも高くなりますが、
少しの気の緩みが重大な水難事故に繋がります。
自らの安全を十分に確保し、事故なく沖縄のマリンスポーツを楽しみましょう。
忘れてはいけない!沖縄の海の危険なリーフカレント
珊瑚礁の内側は穏やかに見えても、流れの強いリーフカレントと呼ばれる
危険な箇所があります。
珊瑚礁の外側には、潮が引いたときに現れる外礁というものがあり、
外礁の切れ目から満潮時や波の高い時などに、海水が珊瑚礁の外に
勢い良く流れ出ることによって起こる現象のことです。
- 沖に流されていると気づいたら・・・
無理に潮の流れに逆らわず、浜辺と平行に泳ぎ、流れから脱出してください。
流れを横切るようにして、リーフカレントを抜け出しましょう。
沖縄のリーフカレント情報は、第十一管区海上保安本部と
石垣海上保安部のホームページから確認することができます。
珊瑚礁の付近には熱帯地方ならではの綺麗な魚が多く生息しており
シュノーケルにはとっておきのスポットですが、つい夢中になりすぎて
リーフカレントに巻き込まれないよう、注意しましょう。
危険生物に注意!
沖縄の海の危険生物による事故の45%を占めるのがハブクラゲによる事故です。
- ハブクラゲ
5月~10月頃に発生し、水深の浅いところにも現れます。
刺されると強い痛みが走り、ショックを起こすこともあります。
- ハブクラゲに刺された時の応急処置方法
①刺された部分は絶対にこすらない
②酢を大量にかける ※ハブクラゲにのみ有効な手段
③触手を慎重に取り除く
④氷水で冷やす
最悪の場合、ハブクラゲに刺されたことによるショックから
呼吸や心臓が止まってしまう恐れもあります。
その場合はすぐに人工呼吸や心臓マッサージを行い、救急車を呼んでください。
沖縄の海は、世界に誇れる素晴らしい海です。
マリンスポーツを堪能するにも最高の場所ですが、
楽しい思い出になるつもりが、命を落として後悔しても
しきれない悲惨な状況になる可能性もゼロではありません。
注意点をしっかり守り、沖縄の海を楽しみましょう!
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